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zoom RSS 黒田戦記 エピソード1「謀略(はかりごと)」(その13)

<<   作成日時 : 2018/06/10 20:04  

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赤松政秀の娘の誘拐が織田信長が播磨を
手中にするための策略だと疑い不信感を
あらわにした黒田官兵衛に対し、戦国乱世
での生き残る心得を授けた竹中半兵衛。
その官兵衛が奥方の光からある願い出を
した。
ちなみに光は、誘拐未遂で捕らえられている
櫛橋左京進の妹である。
官兵衛「何っ、義兄上(=左京進)の助命嘆願書を
     信長様の御台様(=帰蝶)に?」
光「ええ、それで信長様に口添えを。」
官兵衛「だが御台様がそなたの書状を読むだろうか?」
光「それなら大丈夫です。
  御台様とは、以前から”歌会”の書状でよくやり取り
  してましたから。」
官兵衛「”歌会”とは?」
光「堺の千利休様が主催で武家や公家の姫君が歌を
  読み合ったり鑑賞して感想を書状でやり取りする
  会合です。他の諸国ともやり取りするのでほとんど
  の方々と顔合わせもしたことがありません。」
これは、今でいえばSNSのようなもので姫君たちが
こうして交流しあい歌の感性も同時に磨いていたのだ。
何で利休がこのような事をしていたかと言えば、歌から
諸国の情勢を集めたり、また縁談の仲介に役立てていた
のだ。その役目は、後にその姫君の一人だった春日局の
大奥が引き継ぐ。
これを聞いた官兵衛は、少し考えてこう言った。
官兵衛「だがこれを出せばヤブヘビになるやも知れぬぞ。」
光「ヤブヘビとは、私と松寿丸が”人質”にされる事ですね。」
官兵衛「ああ、そうだ。」
光「その覚悟は、できてます。
  ですがそれで兄上(=左京進)で命が助かるのなら。」
官兵衛「そ、それは・・・。」
官兵衛は、一瞬迷ったが半兵衛の言葉を思い出した。

半兵衛(回想)「生かしたき大事を守るために戦い抜く事
          ではないか!」

それで官兵衛も決断して光の両肩の手を乗せてこう言った。
官兵衛「わかった。だが父上(=職隆)にお話ししてからに
     しよう。」
光「はい、承知しました。」
次の日の黒田家の皆での朝食でその事を話した。
職隆も官兵衛と同じ懸念を心配したが官兵衛は、こう言った。
官兵衛「ええ、二人ともそれは承知していますし、嘆願書にも
     光と松寿丸を”人質”に差し出す事を書いて出す
     つもりです。」
職隆「官兵衛・・・。」
官兵衛「まずは左京進殿を許してもらうのが何よりの大事。
     違いますか、父上。」
職隆「う〜ん。これは、致し方なしかあ。」
こうして官兵衛は、左京進の嘆願書を直参の井上九朗右衛門に
持たせて京にいる羽柴秀吉に届けさせた。

〜続く〜




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